カトマンズでの友人

どこで知り合ったのかは忘れてしまったけれど、GOPI DAS MANANADARっていうネパールの若者と友達になった。

少し裕福な家の子だったと思う。彼とは本当によく遊んだ。僕より2歳くらいうえで23歳くらいだったと思う。西洋や日本の生活にあこがれていた。

彼はスワヤンブナートの近くで喫茶店をしようと思うと言って、設計図を見せてくれた。

「どんな名前にすればいいかなー? 日本語の名前がいい」ってことで

「みちくさレストラン」はどうかって伝えて、意味も説明したら、それに決まった。

ポカラへ行こうと思った。

モクモク喫茶店で海外の連中と話していると、ポカラが面白いらしい。

自然がいっぱいで、マジックマッシュルームもあるって聞いた。

次の日の朝、シェアハウスを引き上げて、ポカラ行きのボロボロのバスに乗った。

ポカラへは一日かかった。

舗装されてない、崖に沿った細いグネグネ道をひたすら進む。

バス同士がすれ違う時は何度も切り返してやっと通れた。

バスの窓から崖の下に転落した、バスの残骸を数台見た。

錆びて朽ちていた。たぶん、引き上げることもできないのだろう。

このバスが無事でありますように!!と願った。

バスがポカラに着いたのは夜遅くだった。

バス停で待っている客引きに連れられて、宿に到着。

古びた木のベッドに藁が引いてあるだけの小さな部屋。多分一泊50円くらいっだったように思う。電気は小さな豆電球だけ。もちろんシャワー、トイレは共有。

夜が明けて、外に出た。

雲に突き刺さるヒマラヤが見えた。

日が当たると絶景!!!

ポカラで京都のカルチェラタンというディスコで以前、働いてたっていう西村君?と知り合った。京都は懐かしかった。

池の周りでたむろしていると、靴磨きの少年が寄ってきた。

靴磨きを頼むと輝く笑顔で靴を磨いてくれる。

少年に「マジックマッシュルームはあるか?」って聞いたら「ある」ってことで

次の日に宿まで生のマッシュルームを持ってきてくれた。

蛇口のない水道で洗って、13個食べた。

外へ出て通りでドーナツを売ってる店でドーナツを買って食べた。おいしかった!

「お腹いっぱい」って思った瞬間、地面に向かってドーナツがスローモーションで落ちて行った。それから3日間、記憶がない。

西村君に連れられて、池でボートに乗ったりした記憶はあるけれど、それも本当のことかどうか?

とにかく楽しかった!!!

3日のトリップが終わって、ポカラの町でヨーロッパ人と「マジックマッシュルームを食べて、3日間記憶がない」って話をしたら、「13個は食べ過ぎ!!よくこっちの世界に帰って来れたな」って言われた。

ポカラの旅が終わってまたあのバスでカトマンズに帰った。

もくもく喫茶店や日本食レストランをうろうろして、GOPIにも会った。

みちくさレストランはもう着工していた。

新しい木の匂いが心地よかった。

日本食レストランで、先にインドに戻った西村君がニューデリーの病院に入院してるって教えてもらった。

急性肝炎ということだった。

病院の住所などもメモに書いた。

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